日時:6月27日(水) 11:00〜12:30 場所:東京大学生産技術研究所 D棟 Dw601 講師:小室 元政 先生 (帝京科学大学 メディア情報システム学科) タイトル:結合力学系の分岐解析と大域進行波アトラクタの発生機構 アブストラクト: 大自由度力学系の分岐解析の手法として、安定周期領域の塗りつぶし法を提案す る。CML(周期境界条件隣接結合ロジスティック写像系)をモデルケースに選び、 周期点のタイプと分岐集合の形状の関係を明らかにする。また、大域進行波アト ラクタが特定のタイプの4周期点のサドル・ノード分岐から発生する様子、進行 速度の分布の様子、大域進行波アトラクタの分類などについて話す。さらに、エ ノン写像の結合系、レスラー微分方程式の結合系について、CML と非常によく似 た分岐構造を持ち、大域進行波アトラクタが同様の機構で発生することを示す。